メッセージ(2019.12.1)
2019年12月1日
メッセージ「天地創造と神の恵み」
聖書箇所 (マタイによる福音書 20章1~16節)
小和瀬 勇
1.天地創造
◎初めに、神は天地を創造された。(創世記1章1節)
○ニュートンの逸話(太陽系の模型)
○万有引力を発見したニュートンのことば
私は浜辺で遊ぶ少年のようなものだ。ときどき、滑らかな小石や可愛い貝殻を見つけて遊んでいる。その一方で、真実な偉大な海はすべて未知のままに私の前に広がっている。
○アインシュタインの相対性理論
質量とエネルギーとは同等であって、質量 m〔kg〕はエネルギー E=mc2〔J〕に相当する。ここで、cは真空中の光の速度である。(c=3×108m/s)
○相対性理論をつくりあげたアインシュタインのことば
「宗教なくして科学は不具であり、科学なくして宗教は盲目である。」
「わたしたちには理解できないものが存在し、それが最高の知恵と美として具現しているということ、人間の乏しい能力をもってしては、はっきりとは知覚できないものがあるのを知っていること、それが真の宗教心の核心であり、そういう意味では、わたしは非常に信心深い人間である。」
2.神の恵み
◎天の国は次のようにたとえられる。ある家の主人が、ぶどう園で働く労働者を雇うために、夜明けにでかけて行った。(マタイによる福音書20章1節)
○たとえ話として描かれているが、パレスチナの労働状況ではよく起こることであった。パレスチナではぶどうが熟すのが9月で、そのあとすぐ雨期が来る。雨が降る前に、ぶどうを取り入れないと、ぶどうは腐ってしまう。
○当時の賃金の相場は1日1デナリオンであり、労働者とその家族を支えるのに足りるものであったと言われている。
○労働者の労働時間(5回に分けて採用)契約条件(時間と賃金との関係)
午前6時から午後6時 12時間(1日につき1デナリオンの約束で)
午前9時から午後6時 9時間(ふさわしい賃金を)
12時から午後6時 6時間(賃金のことにはふれていない)
午後3時から午後6時 3時間(賃金のことにはふれていない)
午後5時から午後6時 1時間(賃金のことにはふれていない)
○この主人は、愛の心を持って、働かなければ食べていくことができない人々に対して、何度も広場に向かっていた。
○ウィリアム・バークレー(聖書学者・説教者)は、本日の聖書箇所の註解書の中で、「このたとえ話の中には、神の慰め・無限のあわれみ・寛大さがある。」「神から与えられるものは賃金ではなくて贈り物であり、報酬ではなくて恩寵である。」と述べている。
○1日中呼ばれることを空しく待ち続けていた最後の人たちは、喜んで、働きうる短い時間を精一杯、心を込めて、働いたのである。
○夕方5時に、たとえ声をかけられたとしても、朝の6時から働いた人たちと全く同じ1デナリオンをいただくことができることは、神の恵みを表している。
〇先の者は恵みを理解できず、反感さえ覚え、いただけるはずの祝福さえ拒むことが容易に起こるが、後の者は恵みを拒むことを考えもしないのである。
〇マイクロソフト社の創業者ビル・ゲイツのことば〔神の無尽蔵の富に目覚める。〕
〇パナソニックを世界的な企業にまで育て上げた松下幸之助の経営者としての考え方〔採用試験の最終面接の判定〕
●今、クリスマスのアドヴェントにおいて、神様の恵みを忘れずに、天国を思いつつ、素晴らしいクリスマスを迎えることのできる者になりたいと願うものであります。