文字メッセージ『荒野が喜ぶ』



 文字メッセージ「荒野が喜ぶ」
聖書箇所(新改訳2017:イザヤ書35章1・2節)

上豊岡キリスト教会牧師
小和瀬 勇

◎荒野と砂漠は喜び、荒れ地は喜び踊り、サフランのように花を咲かせる。盛んに花を咲かせ、歓喜して歌う。これに、レバノンの栄光と、カルメルやシャロンの威光が授けられるので、彼らは主の栄光、私たちの神の威光を見る。

(イザヤ書35章 1・2節)

コロナ禍の現在、荒野のような世界に生きていますが、「荒野が喜ぶ」というテーマで、内村鑑三著「デンマルク国の話」を紹介します。それは「信仰と樹木とをもって国を救った話」です。

デンマークは1864年ドイツ・オーストリア連合軍との戦争に敗れ、ホルスタインおよびシュレスヴィヒという良地を奪われてしまいました。「外に失いしところを内において取り返す」との決意をした帰還兵ダルガスの言葉がそのまま内村鑑三のこの「デンマルクの話」に用いられています。その国家再生には、灌漑により荒れ地にはびこるヒースを根絶して、北から吹き付ける強風から土地を守るために植林することが必要でした。

ダルカスをはじめデンマークの人々は苦心の結果、成功し、森林面積を大幅に拡大させました。まさに、荒野と砂漠は喜び、荒れ地は喜び踊り、サフランのように花を咲かせたのであります。人々の生活は平和を迎え、すべてのものが正しくされる日々が到来しました。

カルメルとシャロンは深い植生と肥沃な大地です。生産力と豊富の象徴です。荒れ果てた地が肥沃な地に変えられます。私たちは神様の栄光、威光を見ることができます。

◎もし、からし種ほどの信仰があるなら、この山に『ここからあそこに移れ』と言えば移ります。あなたがたにできないことは何もありません。

(マタイの福音書 17章20節)

 神には何でもできないことはなく、聖霊様が助けて下さいます。戦敗は不幸なことではなく、自然天然には無限の生産力があります。信仰は大きな力を持っています。

 

◎神から生まれた者はみな、世に勝つからです、私たちの信仰、これこそ、世に打ち勝った勝利です。

(ヨハネの手紙第一 5章4節)

 世に勝つ力、地を征服する力は信仰です。この勝利の信仰を持って、与えられた人生一日一日を聖書を読み、聖霊様の助けをいただいて、生きて行きましょう。